RESEARCH
修士研究「高齢者の身体機能回復に向けたiPhoneの活用と可能性」
人の機能は、成長と老化によって変化していく。 特に高齢者は、老化によって徐々に機能が後退する問題を抱えている。 同時に、人間は身体機能回復に向けた取り組み(リハビリテーション)によって、能力を回復させる身体機能の柔軟性を持っている。 その柔軟性に対応した自由度を持つ道具、操作法の仕組みを考えられないだろうか。
高齢者を対象とした従来のユニバーサルデザインや福祉機器が、身体的な負担を少なくし快適さの追求に視点が置かれているとすれば、利用者は体を動かす機会が奪われる可能性が高い。 その問題の解決策として、日常生活の中で利用される家電製品の操作において、高い運動性を取り入れることから、習慣的かつ主体的に体を動かし、身体機能回復と維持に貢献できないだろうか。 そのためには、老化という問題を抱える高齢者の性質と特性を理解し、十分に利用できる操作機能の基準を探りつつ、福祉機器の問題点を見出す必要がある。
本研究では、iPhoneの活用により高齢者向けの操作方法の開発を行う。 身体の運動性が高い操作方法により、高齢者の身体機能回復に貢献することを主張する。